特定非営利活動法人NBCR対策推進機構

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2023.10.31 
チェコ共和国副首相らが当機構を訪問され、
CBRN対策についての意見交換会を実施しました。

CBRN対策についてチェコ共和国副首相(保健大臣)らとの意見交換会

2023年10月31日(火) 午前10時から、2時間以上にわたり、日本CBRNE学会事務局/NBCR対策推進機構事務局において、チェコ共和国副首相らの訪問を受け、CBRN対策についての意見交換会を実施した。

≪チェコ側11名、日本側5名の参加者≫

【チェコ側出席者】(敬称略)

- ヴラスチミル・ヴァーレク、副首相兼保健大臣
(Mr. Vlastimil VÁLEK, Deputy Prime Minister and Minister of Health)
- ヤクブ・ドヴォジャーチェク、保健副大臣
(Mr. Jakub DVOŘÁČEK, Deputy Minister, Ministry of Health)
- カテジナ・バトホヴァー、保健省国際・EU局長
(Ms. Kateřina BAŤHOVÁ, Director of International and EU Affairs, Ministry of Health)
- ヤナ・プレイェロヴァー、大臣府長
(Ms. Jana PLEYEROVÁ, Head of the Minister's Cabinet )
- オンドジェイ・ヤコブ、広報部長
(Mr. Ondřej JAKOB, Director of the Press Department)
- マルケータ・ガリオヴァー、保健省危機対策部長
(Ms. Markéta GALIOVÁ, Head of Crisis Preparedness Department, Ministry of Health)

- ペトル・ホリー、通訳(Mr. Petr HOLÝ) (大使館より)
- マルチン・クルチャル、特命全権大使(Mr. Martin KLUČAR, Ambassaodor)
- ヴラジミーラ・ヒルシュ、次席公使参事官(Ms. Vladimíra HIRSH, Deputy Head of Mission)
- 池田桜子、大使アシスタント/政治部アシスタント
- 中村はるか、大使アシスタント/政治部アシスタント

左から保健副大臣、石井学会理事長、副首相兼保健大臣、全権チェコ駐日大使、明石学会副理事長、石原機構理事長
交流会議の様子

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来訪目的:
現在チェコ共和国はCBRN脅威への対策にかかる国家計画の策定に取り組んでおり、一元的にはチェコ消防救助隊が所管しているものの、チェコ保健省としては医療提供体制の準備に取り組む必要ある。 日本は放射線や神経ガスの攻撃(原爆投下、地下鉄サリン事件など)の経験を有する数少ない国の一つであり、CBRNへの備えは高い水準にあると認識しているところ、依頼を頂き日本のCBRN脅威に対する医療提供体制について、特に以下のような質問事項を中心に議論し知見の共有や意見交換の場を設けた。

関心(質問)事項:
- CBRNに対応可能な特別な医療病棟の配備状況について、人口1人当たりの病床数(CBRN等の特別な対応が可能な病床数)はどのくらいか?
- CBRN対応に関する医師やスタッフの研修、訓練等は行われているか、頻度はどのくらいか、誰が行っているか?
- CBRN対応時に必要な医療物資(医薬品、解毒・中和剤、防護服や防護具)、特に迅速な投与が必要な医薬品等の物資について、各地域ではどのように入手、確保しているか、また医療物資の更新頻度はどの程度か?
<補足>医療物資の確保について、チェコ政府は現在、どの程度の量の在庫を確保することが適切かについて情報を集めている段階にある。日本において、カバーすべき人口に対応する医薬品等の在庫量をどのように計算しているのか、差し支えない範囲で共有可能な情報があればご教示いただきたい。その他にも、有事における迅速な対応方法や設備・医療体制の準備など、これまでの経験に基づく知見をご教示いただけたら幸いである。

会議の様子:
チェコ語、英語、日本語が交じり合った会議であったが、極めて熱心に会議が進められ、予定の1時間半はあっという間に過ぎてしまった。最近のウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナ問題があり、チェコでのCBRN特殊災害に対する関心の高さをひしひしと感じた。副首相や大使から深い感謝の意が表され、当日石井学会理事長および石原機構理事長はチェコ大使館でのナショナルデーレセプションに特別招待され出席した。


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